人類ではない家族その1、ワンコの事情。

このワンコ、名前はアン。北海道でも特に寒さの厳しいオホーツク管内に位置する、佐呂間町で生まれた。それも極寒の2月、酪農家の多頭飼育現場で。
札幌のボランティア団体さんが救出してくださった時の体重は、320g。野ネズミのような姿で、牛舎のコンクリートに横たわって冷たくなっていた。
そんな生い立ちのせいなのか、アンは寒さが苦手で、風の音がとにかく怖い。草地は喜んで歩くのに、近所のコンクリートやアスファルトに着地すると、カタカタ震え始める。

だからといって、山や海や川に遠出をすると、それなりに時間がかかる。その間、家で留守番をすることになる、もう一人の人類でない家族が気がかりだった。

